世界をつなぐケーブル技術!未来を照らす若者たちの挑戦
中井 敦哉 山本 悠人
太陽ケーブルテック株式会社
2020年入社
こんにちは。飛んでるローカル豊岡で市民ライターをしている田中里佳です。福井県出身。大学卒業後、約3年の会社員生活を経て”自分の働き方と暮らしを見直したい”思いから転職を決意。縁あって豊岡に移住してまいりました。2024年1月より、「地域コミュニティ組織の伴走支援」をテーマに、地域おこし協力隊として活動しています。
今回取材に伺ったのは、太陽ケーブルテック株式会社。創立100年を迎えた電線メーカーで、産業用ロボットや通信分野などで使われる電線や加工品を製造・販売し、一般的な電線から特殊仕様の電線まで、お客様のニーズに応じた製品を提供し続け社会のインフラを支えています。また、グローバル展開を進める中で、最新の設備や技術を積極的に導入し、品質の高い製品を迅速にお届けできる体制を整えながら、環境への配慮を重視し、SDGsの取り組みを推進しています。今回は、技術部開発技術課の中井敦哉さんと、製造部芯線課の山本悠人さんにお話を伺いました。
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- 中井
- 中井敦哉(なかいあつや)27歳です。出身地は新温泉町で、入社5年目です。
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- 山本
- 山本悠人(やまもとゆうと)23歳です。出身地は京都府京丹後市で、入社5年目です。
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- 中井
- 技術職なので、基本的には新商品の開発やケーブルの見積もり設計をしています。1日の流れは日によって異なります。決まったスケジュールではなく、納期や重要性に合わせて自分で判断して動きます。事務所と工場が分かれているので、1日のうち半分は現場、半分は事務所といった感じですね。事務所ではパソコン作業やデータ整理をしています。
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- 山本
- 僕は製造部の芯線課という部署で、細く加工した導線を寄り合わせる作業をしています。1日の流れは僕も日によって異なりますが、主に機械の操作を担当しています。
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- 中井
- 大学で電気電子情報工学科という学科に所属していて、電気や電子情報について学んでいました。その中で、2回生のときにケーブルを扱う実験があって、自分の班だけエラーが出たんです。それをきっかけに原因を調べることになったのですが、その過程がとても面白くて。そんな中、地元にケーブルを製造する会社があると知り、自分に合っていると感じて面接を受けました。
- 山本
- 僕は工場見学に来たときの印象が良かったのが決め手です。工場って汚いイメージがあったんですけど、ここは清潔感があって綺麗でした。それがすごく良かったですね。工場見学のときにすれ違う社員の方が挨拶してくれて、雰囲気も良かったです。
Uターンを選んだ理由
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- 中井
- 大学進学ではただ地元を離れたくて、でも遠すぎるのも嫌だったので姫路の大学を選びました。神戸に遊びに行くことはありましたが、都会は遊びに行く場所であって、住むところではないかなと思いました。都会とか田舎とかにはこだわりがなく、地元でやりたいことがあるなら戻ればいいや、くらいの気持ちでしたね。
- 山本
- 最初は都会と地元で迷っていました。飲食店で働いてみたいとも思って、京都市内の飲食店を見に行ったこともありましたが、実際の仕事内容が自分のイメージと違っていて。それで、こちらの会社を見学した際に「こっちのほうが良いな」と感じて、地元で就職することを決めました。
- 山本
- 高校の求人情報で見つけました。社名の「太陽」に惹かれて、明るい会社なんだなというイメージを持ちました(笑)。
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- 山本
- 見学のときに施設がきれいで、社員の方が優しそうだなと感じましたが、実際に入社してもその印象は変わりませんでした。悩んだときには先輩が相談に乗ってくれたり、技術的な作業が多くて、横の先輩と雑談しながら整備を進めたりしています。とても相談しやすい環境です。
入社した頃、苦労したこと
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- 中井
- うーん…英語ですね。技術関係の規格を守らなければならないんですが、その規格が基本的に英語で書かれていることが多くて。アメリカ向けの製品ならアメリカの規格、ヨーロッパ向けならヨーロッパの規格を読む必要があるんです。でも専門用語が多くて、翻訳アプリではうまく訳せない部分もあって、それが最初は苦労しました。学生時代の勉強のような感じで、一つずつ覚えていきました。今は慣れましたが、それでも新しい規格が出てくると大変です。
- 山本
- 機械の動かし方を覚えるのが大変でした。機械ごとに癖や特徴があるので、それを覚える必要があって。さらに1人で複数台の機械を掛け持ちするので、最初は手順を覚えるのに苦労しました。
- 中井
- 今はかなり技術にも慣れてきて、他部署との関わりが増えてきました。その中で、どれをどの部署に頼めばいいんだろう?と悩んだり、「これをこうしたいんですけど」って、うまく伝えられなかったりすることがあります。また、営業さんや、営業さんを介してお客様に話すときには、専門用語を避けて説明する必要があるので、そのあたりで頭を使うこともありますね。
- 山本
- 現在、大変だと感じるのは、機械のメンテナンスや新しい機械の操作を覚えることですね。スキルアップのために必要ですが、やっぱり大変だと感じます。
- 中井
- 開発においては、自分の意見を聞いてもらえる点や、自分のやりたいことに筋が通っていれば試してみるという風土があり、失敗しても怒られることはないので、結構自由にやりたいことができます。入社当初は勉強のために他の人についていましたが、2年ほど経ってからは、自分の案件を担当させてもらっています。
- 山本
- 僕は、始め苦労した機械がスムーズに動くようになったり、自分の予定通りに作業が進んだときにやりがいを感じます。機械がうまく動くこともあれば、動かないこともありますが、うまく動かせたときは気持ちがいいですね。それから、材料の使い方や計算を上手くやりくりできたときにも、達成感を感じます。
- 山本
- やっぱり怪我をしないことが大事ですね。安全第一で作業を行いたいです。
- 中井
- 僕は、"ほうれんそう"(報告・連絡・相談)が重要だと思っています。部署間のやり取りが増えると、こうしたコミュニケーションが大事になってきます。
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- 山本
- この会社は明るくて元気な人が多く、工場全体の雰囲気も明るいので、そういった方にはぴったりだと思います。もちろん、真面目で勤勉な方もいらっしゃいます。未経験でも全然大丈夫です。最初は誰でも初心者ですので、しっかりと研修を行っています。
- 中井
- 地元で働くメリットは、自然が豊かで、知り合いが多い点ですね。休みの日に友達と会ったり、地元の人たちとの団結力を感じたりできるのが、大きな魅力だと思います。
【取材を終えて】
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中井さんは、新商品の開発を通じて「やりたいこと」や「初めてのこと」に挑戦できる瞬間にやりがいを感じ、山本さんは、機械の操作がうまくいったときや材料をぴったり使い切れたときに達成感があるとお話ししてくださいました。それぞれにモチベーションが高まる瞬間があり、仕事の中で自分なりのやりがいが見つかるのだと感じました。
また、「この会社ではどんな製品を作っているの?」という問いには、愛らしいキャラクター「サンサンブラザーズ」が分かりやすく丁寧に答えてくれています。気になった方は、ぜひ特設サイト(太陽サンサンブラザーズの世界をつなぎTAIYO! )をチェックしてみてください。キャッチーな広報活動も魅力的で、このキャラクターデザインは、デザインが得意な従業員の方が手がけたそうです。
幅広い業務の中で、自分に合った仕事や、得意を活かせる場面がたくさんあるのだと実感しました。これから入社する方にとっても、きっと自分を活かせる場所が見つかるはずです。
撮影:トモカネアヤカ