山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた - TOYOOKA WORK STYLE(ジョブナビ豊岡)

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2020.10.03

山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた

森 雄志さん(もり ゆうじ) 26歳

株式会社スズキ自販兵庫

Uターンした年齢 22歳

こんにちは。飛んでるローカル豊岡で市民ライターをしているOKDこと岡田です。 海の京都・与謝野町出身。2017 年に地域おこし協力隊として豊岡市に移住し、現在、公設市場で豊岡ゲストハウス HostelAct&もりめ食堂を運営しています。今回は「豊岡で働くひと」の取材記事、第2弾です。

今回取材に伺ったのは、ハスラーやジムニー・スイフト等の軽自動車やコンパクトカーを強みとする自動車メーカー スズキの直営ディーラー、株式会社スズキ自販兵庫です。車の販売はもちろん、メンテナンスや車検、自動車保険な どにも対応されています。 豊岡市で 30 年以上の実績があるスズキアリーナ豊岡。暮らしに欠かせない自動車の、車検やメンテナンスでお世話 になっている方も多いのではないでしょうか。 今回は、そのスズキアリーナ豊岡で、若くして店長代理として働く、森雄志さんにお話しを伺いました。

山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
森さん、はじめまして。よろしくお願いします。まず、森さんのご出身と、学生の頃はどんなことをされていたか教えてください。
出身は豊岡市の隣の香美町です。高校から大学までの 7 年間、海洋・水産を学ぶ学校に通っていました。
今のお仕事からは想像がつかないですが、どんなことを学ばれていたのですか。
大学では魚病、魚の病気についてや、飼育について学びました。高校生の頃は、地元で漁業の養殖をされている所を見学させてもらいに行きました。学校の近くに、鮑やとこぶしを育てられている所があって、授業で訪問させてもらいました。水平線の見えるすてきな入江なんです。
香美町には、すっぽんを育てている方がいらっしゃると聞きました。神鍋では、ニジマスを育てられていますよね。
そうです。すっぽんの所は、チョウザメも育てていらっしゃるはずですよ。
チョウザメということは、キャビアですか。
そうですね。地元では有名で、そういう会社さんがあるのはおもしろいですよね。
大学進学と同時に地元を離れられたわけですが、Uターンして地元で働こうと思われたきっかけはなんですか。
車が好きで、ドライブによく行っていたのが大きいです。それと実家に介護が必要な 90 歳の祖母がいます。父母も健在ですが、祖母や介護をする両親が心配な気持ちがあって、なるべく地元で働きたいと思ったことですね。実は他府県の会社からもいくつか内定をもらっていましたが、地元のスズキ自販に採用が決まり、今こうやって働かせてもらっています。
ふだんのお仕事はどんなことをされていますか?
主に来店されたお客様への接客対応をしています。車の購入についてのご相談ですね。車選びの相談や、試乗などの応対、購入後の車の点検や車検のご相談などアフターフォローも行います。自動車保険についても提案させてもらっています。
山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
お仕事のやりがいは、どういう所に感じますか?
納車させてもらう時はやっぱりうれしいですね。あとは、人からはそういうふうに見られないですが、負けず嫌いなところがあるので、営業目標を達成できた時です。同期と競いあうことがモチベーションにもなっていますし、励みにもなります。
この仕事をしていて良かったと思うことは何ですか。
いろいろなお客様と出会えることですね。来店されるお客様は年代も幅広く職業もさまざまです。農業をされているおじいちゃんや自営業の社長さん、子育て中のママさんだったり、高校卒業したてのお子さんと親御さんのご家族だったり。車の購入時はもちろんですが、車検やメンテナンス、保険の切り替えのタイミングなどで、関係性が長く続いていくのがうれしいですね。地域で 30 年以上続いている会社ですので、親子でお付き合いさせていただいているお客様もいらっしゃって、車という暮らしのツールを通して長く関わらせてもらえることがありがたいです。
山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
仕事がお休みの日は、どんな風に過ごされていることが多いですか?
やっぱり、ドライブに行くことが多いですね。他には川や山に行って、川魚を網で取ったりもしてます。
え、そうなんですか! 釣りではなく、棒の網(アミ)ですか。
そうです、アミです。アユ釣りなんかによく使われる、胸まである長靴みたいな胴長をはいてとる時もあります。中学生みたいですよね。(笑)
山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
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どんな魚がいるんですか。
僕自身は、ウグイやオイカワ、カジカなんかが好きですね。海の魚みたいに派手ではないですが、きれいな色のものもいますよ。なにより、但馬のように清流が残っていないと、いろんな種類の魚はいないですし、そういう場所で暮らしながら見に行けることに惹かれます。タナゴという魚がいるんですが、二枚貝に卵を産む魚で、そういう希少な魚が地元で見られるのも嬉しいです。
山や川に入って地元の自然にふれ、車の販売をとおして地域の人々にふれる働きかた
最後にUターンや移住、地元への就職活動をされている方へ、おすすめを教えてください!
日々の中で、うまくいかないことがあった時でも、海や山、川が近くにあるので、たき火してお湯を沸かしてコーヒー飲んだり、山や川にいって息抜きをしたりすると、またがんばろうって思えます。趣味が、魚とりのほかに、キャンプやスノーボード、写真を撮ることなのですが、そういうスポットにはことかきませんね。とくに冬場は、いくつもゲレンデがあって選び放題なので、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツはおススメです。

【取材を終えて】

ワイシャツをピシッと着こなし、都会的な印象の森雄志さん。お話ししてみると、想像したよりもおっとりした方でした。おおらかだけれど、案外負けず嫌いで、店長代理として責任を持って仕事を頑張っておられる森さん。川に入って魚をとっているという意外な趣味のお話しも聞けました。但馬のスーパーに並んでいる海の魚は、鯛や鮭やサンマだけでなく、地元でとれるハタハタやノドグロやグべやキツネダラといった、大手の流通網では見ないものがたくさんあります。川の魚は、鮎以外はスーパーなどに並ぶことはほとんどないので、森さんのように、一歩すすんで入らないと見えないものがまだまだあることを教えてもらいました。