都会へ憧れもあるけれど今、豊岡で良かった
西村 早代さん(にしむら さよ) 25歳
株式会社太陽ライフサポート
Uターンした年齢 23歳
栄養に関することなら
「この人に聞けば大丈夫なんだ」という存在になりたい
高齢者の日常生活における支援及び介護を主たる業務とする株式会社太陽ライフサポートは、豊岡市内で二つの施設(さくらの家、ひまわりの家)と訪問介護・訪問看護ステーション並びに保育園(えんとつ町のプペル)を運営している。施設で働く従業員は合わせて約40人、夜勤を含むシフト制で勤務をしている。
今回お話を伺った西村さんは、短大で学んだことを生かすためにUターンをしたそうで、現在は栄養士として両施設の食事メニューを考え、調理サポートにも入っている。「日々勉強」と語る西村さんからは仕事に対する真摯な姿勢が垣間見えた。
西村さんの上司である森岡さんに、介護の仕事に向いているのはどんな人ですか?と尋ねたら、「いろんなことに柔軟に対応できる人」という答が返ってきた。そして「この仕事は固定概念を持たない方がやりやすい。決めつけてかかると失敗してしまうので、こうかな、ああかな、といろんなことに疑問を持ち続けることが重要。それは私が心掛けていることでもあります」と話してくれた。これから先、ますます需要が高まる介護の仕事に興味のある方には是非お伝えしたいと思ったので、この場をお借りして記しておくことにする。
- 西村
- そうです。高校を卒業して神戸に行き、短期大学に2年通いました。
- 西村
- 決めてはいなかったです。なので、しばらくはあちらの方にいました。
- 西村
- 今とは関係なく、飲食店に勤務していました。1年と少しです。
- 西村
- こちらの方に求人があるという話を聞きまして、親の近くにいた方がいいかな、という思いもあったので。それが、きっかけですね。
- 西村
- もともと短大は栄養士の学校だったので、学んだことを活かせる仕事をするために、ということです。
- 西村
- 人づてです。両親の知り合いからの話ですとか。最初はここではない別のところに就職したんです。でもそちらでの勤務は臨時だったので、次の職を探している中で見つけました。小規模な施設なので、それなら利用者さんとも密接に関わりながら仕事ができるかな、とも思いました。
- 西村
- 戸惑いと言いますか、学校で勉強した知識などが本当に必要になるので、日々改めて勉強です。
- 西村
- そうです。新しい病歴の人などが来られたときに、その方に合ったお食事を作るわけですが、経験がないことなので再度勉強が必要になりますね。
- 西村
- 丸一日厨房に入って調理だけする日もありますし、朝出社して、午前中に事務仕事をして、お昼から厨房に入って調理に関わって、提供までする、という日もあります。
- 西村
- そうです。私が一人で考えています。
- 西村
- 難しいですね(笑)。朝昼晩なので。
- 西村
- はい。ほぼ一緒ではあるのですが、制限食がある場合は、もちろん変えます。入居者さんは高齢なので、噛みやすいもの、食べやすいものを提供します。イカやタコなど噛みにくい食材は提供しませんし、生ものもあまり出しません。
- 西村
- やはり、利用者さんに「今日美味しかった」と言ってもらえるときが一番嬉しいですね。
- 西村
- そうですね。高齢者だったら高齢者の方が好きそうなメニューだったり、学校給食だったら子ども向けの給食に合わせて提供したり。高齢者だったら、敬老の日が一番重要になってくるので、そこを重点的にとか、行事によっても変わってきますね。
- 西村
- 栄養士という立場は、調理師さんに指示をする側になるのですが、今はまだ少し助けられている部分があります。将来的には自分が引っ張って行きたい気持ちはありますね。
- 西村
- 今は介護、高齢者という分野にいますが、全世代、中高年、子どもや幼児にも、栄養指導ができるようになりたいです。誰に何をどう聞かれても答えられる、「この人に聞けば大丈夫なんだ」という存在になりたいな、というのはあります。
- 西村
- 高校生のときは歩くしかなかったので行動範囲が狭かったと思うんですね。今は車に乗るようになって、広くなったから、その分広く見えるようになったのかな。田舎は田舎なんだろうけれど。
- 西村
- Uターンすることによって、生まれ育った地元に貢献できると言いますか、今までお世話になった人たちに何か恩返しができるんじゃないかなっていうのはありますね。
- 西村
- そうですね。お店もそれなりにありますし、飲食店も多いですし。友達にもすぐに会えます。都会の暮らしに憧れたときもありますけど、今は豊岡で暮らしていて良かったな、と思います。