9東海バネ工業株式会社https://www.tokaibane.com地元にできることを 「豊岡でも人口減少が進んでいます。豊岡で商売をさせてもらっているので、地元に貢献できることをしようと先代の社長の発案で『社員の結婚祝いに報奨金として100万円』という制度ができました。『国家資格取得でアメリカ旅行』の制度も海外に出て何か感じ取ってきてほしいという考えからです。福利厚生の充実は仕事のモチベーションを上げる要素の一つ。毎日向き合っている仕事から、モノづくりの楽しさや奥の深さを追及して、自分なりの『働く意味』を見つけてほしいです」ここから 宇宙に 宇宙関連の仕事が始まったのは約17年前から。「名古屋大学から人工衛星に搭載する望遠鏡の内部のバネを作れる会社を探している、という話が舞い込んだんですよ。畑違いの話かな思いましたが、試行錯誤して極小の「3mmのバネ」を完成させました。その後も研究所などから製作依頼は続き、最近では小惑星探査機『ハヤブサ』『ハヤブサ２』のバネも製作しています」 特殊で高い精度・性能のバネを生産し、企業として成長しているビジネスモデルが評価されて、「ユニクロ」なども受賞している一ツ橋大学大学院企業戦略研究科の「ポーター賞」を2008年に受賞しました。会社のスタイル 完全受注生産で多品種微量という他社にないスタイルができたのは、創業時、大量受注の仕事は他社に取られて特殊なバネやロット数の少ない仕事を受けるしか道がなかったことが影響しているそう。そのスタイルが時間を経て、会社の強みに変わりました。 「絶対に１つも仕事の取りこぼしがないように、問い合わせには必ず24時間以内に返答します。1分1秒でも早くお客様の要望に応えようとする姿勢は営業、生産現場など部署の垣根なく浸透しているのかなと。部署や社員、家族が『つながる』をキーワードにみんなが考えていることが実現できる場所にしていきたいですね」Tokai Spring Industries, Inc.東海バネ工業株式会社「つながる」をまん中にコミュニケーションの場づくり 「ここに自分のギターを置かしてもらっていて、たまに練習することもあります。弦が延びちゃってるので、調整しないとですね」と話すのは生産Grの吉谷さん。「渡辺さんは一緒に活動するバンドメンバーなんです。ドラムは社長が担当（笑）で、斎藤和義さんの曲などを演奏してますね。次回はヘビメタバンドの『メタリカ』の曲を渡辺さんに歌ってもらおうかなと思っています（笑）」 「Cafeやトレーニングジムをいつでも使えるよう開放しています。リラックスできる空間を作り、部署間の壁をなくして社員同士の距離を近づけるための取り組みです」と渡辺さん。 「家族感謝DAY」という家族が参加できるイベントを開催し、最近ではオンラインでクイズ大会も。会社に対する安心感をもってもらえる機会を作っています。
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